BitPR ウィークリー クリプトハイライト Week 3, November 2018

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今週は暗号通貨業界、そしてトレーダーや投資家にとって、とても過酷な日々になりました。なぜ、暴落が起こってしまったのか、今後どうなるのか、BitPRチームはいくつかの主要なニュースを探ってみました。

ビットコインキャッシュのハードフォークは一連の下落の引き金となった可能性。HFの詳細は前週のハイライトをご確認ください。

ハードフォーク騒動による下落は、重要な5800ドル付近のサポートラインを割り込むまでに強烈。

SECがICOについて行ったアナウンスはとどめとなり、下落を加速させる原因に。期待されていた、Bakktのビットコインの先物ローンチも延期

しかし、ここからはきっと希望あふれるエキサイティングなニュースがあるはずです!まずは、何が起きたのか、振り返ってみましょう。

はじめに、SECのICOに対するアクションからご紹介いたします。

1. SECのICOに対するアクションがICOパーティを終わらせる

Source: CoinDesk

2018年11月17日、アメリカのSEC(証券取引委員会)がCarrierEQ社、そしてParagon Coin社に対して、発行するトークンを証券として登録するように命じました。アメリカでは証券は原則として登録が求められ、ICOトークンは証券であるという解釈です。今回と直近のいくつかのアクションは、SECのICOや取引所を含むトークン取引プラットフォームに対する規制の本気度を伺わせます。直近ではDEXと称して運営を行っていたEtherDeltaに対して、未登録で取引所を運営していたとして、違反金の支払いを命じ、合意をしています。今回のアナウンスでは、過去に行ったICOは、証券の登録もしくは登録における例外規定の適用、そして必要な開示を行うことで救済される道が残されました。しかし、これらに対応できないプロジェクトについて、それらのトークンが取引所から大量にDelistされる可能性があり、警戒が必要です。

2.スイスの取引所が世界で最初の暗号通貨ベースのETPの取扱を開始

Source: Cointelegraph

ファイナンシャル・タイムズはスイスのSIX Swiss ExchangeがAmun ETP Indexの取扱を開始することを報じました。これは、世界で最初の暗号通貨ベースのETP(Exchange Traded Product)です。

報じられたところによると、このETPは「HODL」という名前で取り扱われ、Bitcoin (BTC), Bitcoin Cash (BCH), Ethereum (ETH), Litecoin (LTC), Ripple (XRP)をトラックします。その中で、BTCがETPアセットの半分を構成します。このETPは伝統的なETP基準と同等の水準で規制/監督され、ドイツの投資管理法人である、VanEckによって管理されます。ビットコインのETFの承認を待つ、暗号通貨市場ですが、前進とも言える明るいニュースですね。

3. ビットコインは2019年のQ2に底をつく・・・ベアマーケットの短期的な見通し

Source: CCN

暗号通貨アナリストのWilly Woo(Woobull.com ファウンダー)によると、ビットコインは2019年のQ2に底をつく可能性があるようです。彼のマクロ市場的な観点による分析によると、短期のタイムフレームで下落のシグナルが出ていると述べています。

Wooの分析は、価格や取引ボリュームではなく、ビットコインのブロックチェーン上で継続的に観測できる、ファンダメンタルな要素に関連するデータに由来しています。

楽観的な予測として、彼はビットコインが短期的に7000ドルまで価格を戻す可能性を示唆していますが、ビットコインが過去三ヶ月に亘って、6800ドルを突破することができなかったことは、強烈なトレンドとして市場の記憶に残っています。ビットコイン価格が現在4500ドル近辺にで推移していることからも、ビットコインが7000ドルを突破するには、相当な困難を伴う可能性を指摘しています。

また、本日のブルームバーグの記事によると、底打ちを確信するための証拠はなく、ビットコインの価格が短期的に2500ドルまで下落する可能性を指摘しています。

ソース(日本語)

それでは、現在の過酷なマーケットコンディションの中で、どのようなポートフォリオを構成すべきなのでしょうか。シンプルな解答は、ポートフォリオを多様化することです。

以下の記事は、どのようにそれを実現すべきか一つの方法を示してくれています。

4. 暗号通貨ポートフォリオを十分に多様化する為の5つの種類のコイン

Source: Invest in Blockchain

多くの方が、全てのコインが激しく下落するこの地合の中で、唯一上昇したFactomのような勝者を選択することがいかに難しいか感じているでしょう。特にビットコインの値動きと相関関係にないコインを探し、ポートフォリオを多様化することはとても難しいです。

この記事は今回の下落の前、9月に執筆されています。この記事がアドバイスし提示するのは、論理的で中長期的に有効なフレームワークで、どのように性質の異なるコインを選択するのかということです。

この記事で提案されている5つの異なる性質をもつコインを列挙します。

ビットコイン(BTC)
    マーケットリーダー:如何なる暗号通貨の高騰はビットコインが関係します。暗号通貨のメインストリームでの普及はビットコインから始まるでしょう。
テザー(USDT)
    ステーブルコインの代表:上昇トレンドにある中でも保守的に一定量のUSDTを保有し、下降トレンドの中で安価なコインを買う準備をすることができます。
ネオ(NEO)
    受動的に収益があるトークン:NEOは2つのコインを持っています。一つはGASでトランザクション手数料に使用されます。このGASはNEOを保有するものに配られます。価格変動がないフラットな市場状況において有効です。
バイナンスコイン(BNB)
    トレーディングヘッジ:BNBを含めて、多くの取引所トークンは、取引所収益の一部を配当したり、ビジネスのキャッシュフローによって価値の説明が可能であり、暗号通貨マーケット全体の動向に大きく影響されない傾向があり、ポートフォリオの多様化に有効です。
アイコン(ICON)
    将来への期待:ICONはブロックチェーン間の相互利用可能性にフォーカスしています。将来ブロックチェーンのエコシステムにおいて、それぞれのチェーン間でのコミュニケーションの必要性に着目しています。しかし、この領域はPolkadotやCosmosなど、競争が激しいため、ポートフォリオの中での比重は小さくすべきです。ICONに限らず、競争に勝つことを前提に大きな成長余地を持つプロジェクトをポートフォリオに組み込むことは一考の価値があります。

その他にも、ガバナンストークンといった新しい価値形成を行う種類のトークンを組み込むことや、PoW、PoS、PoIといったコンセンサスアルゴリズムの違いによって、更に細かく多様化するといった手法もあります。ネイティブ通貨なのか、スマートコントラクトプラットフォームなのか、個別サービスのユーティリティトークンなのか、といった視点からの検討も可能です。これからは、セキュリティトークンを組み込むこともできるでしょう。

いずれにせよ、ポートフォリオの構成は、それぞれの投資家のリスク許容度や投資方向性によって異なるべきであり、トークンやコインの購入にあたっては、深い分析が必要です。

5. EOSは分散化(Decentralization)は重視していない?

Source: Cointelegraph

EOSのガバナンスモデルが、強く分散化を信じる人々から疑問視されています。これは、EOS上ですでに承認されたトランザクションが後に覆されたという出来事から発生しています。

少数のグループやモデレーターが既に承認されたトランザクションを覆すことができる力を持つことは、分散化の根幹を脅かします。

しかしながら、EOSがこの分散化をそもそも強く志向していないということは、CTOのDaniel Larimerによってすでに言及されています。彼は、EOSにおいて検閲への耐性強化とシャットダウンされない強固さを優先するとしています。

6. ビットコインキャッシュABCが”チェックポイント”を導入。これは中央集権的か?

Source: The Block Crypto

先週のビットコインキャッシュのABCとSVへの分裂については、多くの方が既に知っているでしょう。最終的に、ABC陣営はそのクライアントソフトウェアにチェックポイント機能を追加しました。これは、中央集権性を強める可能性があるものであり、批判を集めることが珍しくありません。

このチェックポイントは、巨大なハッシュパワーを背景にしたRe-orgアタック(ブロックチェーンの遅延、巻き戻し、書き換え)に対しての対抗策として用いられます。今回の、ABC陣営によるチェックポイントの実装における批判のポイントは、Deep Reorg Protectionと呼ばれ、10ブロックごとにそれまでのブロックを確定する仕組みであるからです。これは、クライアントソフトウェアを開発する側が、ブロックチェーンの正当性における選択をコントロールできることにも繋がります。

いかがでしたでしょうか?来週のウィークリーハイライトもお楽しみに!

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