Compound(コンパウンド) :次の時代のお金市場 | BitPR Spotlight DeFiシリーズ

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Compoundとは

CompoundはETH, Basic Attention Token (BAT), MakerDAO’s DAI, Augur (REP) そして 0x (ZRX)での貸借を提供しています。

Compoundはイーサリアム上に構築された、暗号通貨マーケットとして機能する分散型オープンソース・プロトコルです。Compoundを使えば、企業と個人が保有する暗号通貨から利息を得ることができます。ユーザーはCompoundに暗号通貨を提供することによって利息収入を得る、または暗号通貨でローンを組成することもできます。

従来のマネーマーケットでは、参加者が高い流動性を維持しながら短期間で大きな金額のお金を貸借することができました。また自らの求め応じて貸出資金を引き出す選択肢を維持しながら、待機資金を通じて利息収入を得ることができます。マネーマーケットは利益を得るための安全で流動的な代替的な投資手段ですが、一般の人にはアクセスが制限されています。なぜなら、従来のマネーマーケット上ではホールセールや巨額の取引が行われるため、主に金融機関や大企業が参加するケースが多いからです。

Compoundは暗号通貨の世界で構築され、分散型の安全で流動的、そして誰しもがアクセス可能な代替的マネーマーケットを提供しています。Compoundを使うことで、ユーザーは取引のどの段階でもカウンターパーティと関わることなく暗号通貨を借りたり、暗号通貨資産を通じて利息収入を得ることができます。これにより仲介者が排除され、ユーザーが負担する手数料が削減されます。結果的に、個人ユーザーや中小企業が参加することができるようになり、マーケットアクセスが容易になります。

マネーマーケットにおけるリターンは比較的小さいですが、巨額のの暗号通貨資産を所有している企業やクリプトファンドにとっては大きな利益になり得ます。そのため、CompoundのCEO、Robert Leshner氏はユーザーの大部分が機関投資家になると予想しています。しかし、Compoundの機能の多くは個人ユーザーにも利用可能です。

Compound マーケット統計 https://compound.finance

Compoundは現在、次の暗号通貨をサポートしています:Basic Attention Token (BAT), MakerDAOのDAIAugur (REP)0x (ZRX)ETH。これらの暗号通貨の現在の総サプライの合計は3,450万ドルであり、すでに460万ドルがユーザーに貸し出されています。

2018年5月、同社はAndreessen Horowitz、Polychain Capital、そしてBain Capital Venturesから820万ドルのシードファンドを調達しています。2018年8月までには、それぞれ最低10万ドルを投資した26のファンドパートナーが加わっており、Compoundがローンチした時に最低でも260万ドルのレンディングプールが保証されるよう資金を拠出しました。

Compoundはどのように機能するのか

ユーザーは暗号通貨資産を貸出す、借入れる、またはショート(売り)することができます。また保持している暗号通貨をCompoundの共有流動性プールに供給することで利息収入を得ることもできます。

Compoundが、他の暗号通貨レンディングソリューションとの決定的な異なるのは、他の企業がP2Pのフレームワークを使っているのと比べ、Compoundは分散型プロトコルを利用しているということです。カウンターパーティーの関与に代えて、Compoundのユーザーは常に取引相手としてプロトコルと関与します。その結果、トラストレスで分散的なレンディングのソリューションが実現可能になります。

借り手はETHやその他のサポートされている暗号通貨でローンの担保資産を拠出することができます。しかし、借り手は、自分の暗号通貨ローンの金額に相当する担保の残高を維持することが要求されます。Compoundの担保条件は150%であり、精算時のディスカウント率は5%です。このシステムはローンの返済に問題が発生した場合の緩衝として機能します。

Compoundのアルゴリズムは需要と供給に基づいて利率を設定しています。発生利息はCompoundプラットフォームに供給された時点の暗号通貨資産の価格に結び付けられます。この利率は、特定のトークンの流動性に応じて5%から45%APR(年率)の範囲で、15秒ごとに発生します。トークンの流動性が高いと、利率は低下します。借入需要が増加し、供給が減少すると、利率が上昇します。これらのレートは貸出資産の供給者と、借り手の両方が確認することができるように、公開されています。このシステムによって貸し手への返済の確実性保ちながら、プラットフォームへの暗号通貨の供給を促進します。

ユーザーはサイトにアクセスし、メタマスク(MetaMask)やコインベース・ウォレットなどのWeb3ブラウザーから接続することで、Compoudプロトコルにアクセスできます。このUIを通じて、ユーザーはCompoundでサポートされているトークンの借入、ショート、または貸出のための利率を確認することができます。Compoundは、ユーザーの資産がどのようにプロトコルを経由しているか、そしてCompoundによって得る利益はいくらかを示すダッシュボードを用いて透明性を維持します。

Compoundのメリットとユースケース

代替的な投資利益の獲得手段

サポートされる暗号通貨を保有している人ならだれでも、Compoudを通じた利息で不労所得を得ることができます。資産を直接管理したり、投機的なリスクを負うことなく、Compoundプロトコルに暗号通貨を供給するだけで利息収入を得ることができるのです。

企業、dApps(分散型アプリケーション)、機械、および取引所向けの代替的スイープ口座

従来の銀行では、主に企業や機関投資家のために、当座預金口座がスイープ口座として機能しています。このようなタイプの取引では、口座名義人が流動性を保ちながら利息を得るために、待機資金の一部が自動的にマネーマーケット・ファンドに送金されるように設定されています。Compoundも同じような機能を提供します。待機資金を保有している企業やdApps、機械、および取引所はCompoundを利息を生み出す代替システムとして利用することができます。もう一つのオプションとして、資産の流動性と安全性に革新を持ちながらスイープ口座として利用することができます。

ロング・ショート戦略

トレーダーは、Compoundがサポートする通貨で取引が可能な暗号通貨であれば、どんな暗号通貨でも借りてレバレッジを掛けてロングしたり、借入れたトークンでショート(空売り)をすることができます。

手持ちのトークンのより多くのロングポジションを取りたいと望むトレーダーは、望むトークンをCompoundから借りることができます。例えば、OmiseGo (OMG)のロングポジションをとりたいトレーダーは、Compoundからイーサリアムを借入してOMGを購入することができます。

トークンをショートするために、トレーダーは手数料を払いCompoundからトークンを借入りして、オープンマーケットで売ることができます。そのトークンの価格が下がれば、トレーダーがトークンを買戻し、Compoundに手数料を含む金額を支払い、差額を利益として得ることができます。

Compoundの創立メンバー

Robert Leshner
CEO、共同設立者
LinkedIn / Twitter

Leshner氏はペンシルバニア大学で経済学を学んだCFA協会の認定証券アナリストです。彼はSFRBOC(San Francisco Revenue Bond Oversight Committee)の共同議長を務めました。以前は、消費者向けの個人情報オプトアウトサービスのSafe Shepherdなど、2つのソフトウェアスタートアップを設立しました。

Geoffrey Hayes
CTO、共同設立者
LinkedIn / Twitter

Hayes氏はペンシルバニア大学で工学とコンピュータサイエンスを学びました。Elixir、Solidity、そしてElmに関するCompoundのプロジェクトを担当しています。彼はSafe ShepherdのCTO兼創立者でもありました。

Compoundの競合と協力関係にあるプロジェクト

MakerDAO

MakerDAOは独自のステーブルコインであるDAIを管理する分散型自立組織(Decentralized Autonomous Organization, DAO)です。MakerDAOユーザーは担保付債務ポジション(Collateralized Debt Positions, CDPs)と呼ばれるシステムを通じて、イーサリアムを担保にDAIローンを組むことができます。これまでのところ、MakerDAOはイーサリアムでの担保のみをサポートしてますが、近い将来、他のクリプト資産もサポートするマルチ担保システムへと拡大を計画しています。CompoundはMakerDAOとも協力関係にあり、ユーザーは自分のDAIを使ってCompoundの流動性準備金の供給をすることができます。

MakerとCompoundはどちらも暗号通貨業界にいますが、ある意味ではお互いコラボレーターでもあります。Compoundは、MakerのUSドルにペグされているステーブルコインであるDAIをサポートしています。

MakerDAOの詳細に関するレポートはこちらで確認できます。

BlockFi

BlockFiはクリプト資産保持者にUSドルローンを提供する分散型レンディング・プラットフォームです。現在は、ビットコインまたはイーサリアムを担保にローンを組むことができます。BlockFiは暗号通貨資産の流動性、取引の透明性、そしてクリプト・レンディング取引の決済の効率化を提供することを目指しています。

Dharma

Dharmaはトークン化された債務契約の作成を可能にするプロトコルです。スマートコントラクトを使ってオープンでパーミッションレス型のレンディングを可能にしました。DharmaユーザーはERC-20トークンのショート、またステーブルコインの貸付を受けることができます。

Nuo Network

Nuo Networkは貸し手と借り手を結び付け、スマートコントラクトを利用した取引を可能にする分散型レンディング・プラットフォームです。貸し手が自身の暗号通貨資産で利息を稼ぎ、また簡単にローンを提供することを目的としています。Nuoはさらに借入と貸付においてWrapped Bitcoin (WBTC) の使用もサポートしています。

ETHLend

ETHLendはERC20トークンのための、安全なP2Pローンを提供することを目的としたイーサリアム・ブロックチェーン上の分散型アプリケーションです。このプラットフォームを通じて、借り手はローン申請をすることができ、貸し手と借り手の条件調整がプロトコルを通じて行われます。ユーザーは取引を決済するための仲介役を探す必要はありません。

Lendroid

Lendroidは担保付きデジタル資産ローンのライフサイクルを処理する、イーサリアムベースのオープンプロトコルです。借り手は、ERC20トークンを担保にすることでイーサリアムや他のERCトークンを貸りることができます。ネイティブトークンであるLendroid Support Token (LST)を保持しているユーザーは、ローン条件の設定など、Lendroidのローンマーケットのパラメータを決定する「マーケットクリエイター」として扱われます。

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