Dharma(ダルマ):魔法のような貸借体験 | BitPR Spotlight DeFiシリーズ

この記事は約 7 分で読むことができます。

Dharmaとは

サンフランシスコに本拠を置くDharma Labsは、イーサリアム上に構築されたP2Pの暗号通貨レンディング・プラットフォームです。 Dharmaは短期(90日)の固定金利のローンをサービスとして提供しています。 ユーザーはETHとDAI(分散型ステーブルコイン)を貸借することができます。 貸手は自分が提供する暗号通貨に応じて、利息収入を得ることができます。

現在、Dharmaが対応する暗号通貨の数は多くありませんが、今後より多くの暗号通貨に対応する予定です。 同社は、暗号通貨のカストディ(保管)はしておらず、単純に貸手と買手のマッチングのサポートを行います。

分散型金融(DeFi)の領域では、比較的新規参入であるDharmaは、2019年4月にローンチされました。Dharmalyticsによると、Dharmaはすでに2,900以上のローンの組成に関与し、1000万ドル以上の暗号通貨ローンを仲介しています。

Dharma自身はネイティブトークンを発行しておらず、Green Visor、Coinbase Ventures、Polychainなどから700万ドルの投資を調達しました。

Dharmaの仕組み

Dharmaは、初期から大きくピボットを行いました。 当初、Dharmaは第三者がローンを引受け、借り手とのマッチングをサポートするプラットフォームになることを目指していました。 現在では、ローンの単一の引受主として機能しながら、借手と貸手をマッチングする、P2Pの貸付サービスとして運営しています。 一方で、貸手と借手にとっての、ユーザー体験はに大きな変化はありません。

Dharmaが提供する暗号通貨のレンディングについて

将来、DharmaはUSDCとBitcoinをサポートするかもしれませんが、現在ではユーザーがETHとDAIを借貸することができるのみです。 現在、暗号通貨レンディングに、大きな需要がある為、借手は貸手と高速にマッチングされます。

一度マッチングすると、借り手は30秒にも満たない時間でローンを受け取ることができます。これは、銀行などの従来の貸付機関と比較して、トラストレスな分散型ファイナンスのスピード上の利点を示しています。 借入れや貸出しのための資金(担保)は、Coinbase Walletを含むすべての暗号通貨ウォレットから送金し差入れることができます。

現時点では、Dharmaは固定期間、および固定金利のローンのみをサポートしています。 すべてのローンは固定金利で90日の貸付期間が設定されます。 将来的には、Dharmaは融資期間に関して、より高い柔軟性を提供する予定です。

Dharmaの主な差別化要因は、CompoundBlockFiCelsius Networkなどの他の暗号貸付プラットフォームとは異なり、貸手と借手に固定金利を提供することです。 固定金利は貸手に予測可能性と安定性を提供し、90日という比較的短期間でもペイします。

注意すべき重要な点は、借手はたとえそのローンを早く返済したとしても、90日間のローン期間に亘って発生する利息の全額を支払わなければならないということです。

Dharmaにおける担保要件とリスク

借手は現在、ローン組成時に元本金額の150%に相当するDAIまたはETHを担保として差入れる必要があります。 この担保は、債務不履行になった場合、または担保価値がローン元本の125%まで減価した場合に強制的に清算される可能性があります。

借手は、この価格変動リスクを認識する必要があります。 もし担保として差入されたトークンの価格が予想外に下がった時は、借手はマージンコールに直面するか、あるいはローンのデフォルトになる可能性があります。 したがって、借手は、比較的価格変動の少ないトークンを担保として使用すること、または150%を超えて担保することを検討するべきです。

Dharmaの洗練されたUIとUXについて

私たちBitPRは、小規模なDAIのローンを借り、Dharmaを試しました。 そのユーザーインターフェースは素晴らしく、融資プロセスは速く、そして全体のエクスペリエンスが簡単で滞りなく行うことができました。 担保比率が150%を下回り、ローンが清算される125%を大幅に上回ると、Dharmaは警告の通知(メール)までしてくれました。

Dharmaはさらなる非中央集権化と貸し手の誘致を目指す

Dharmaは現在、マージンコール、流動性準備金、金利、および全体的なプラットフォーム管理などの要素を管理しています。 しかし、Dharmaは最近、MakerDAOと同様のガバナンスシステムを導入する計画を明らかにしました。これにより、Dharmaは更に分散化されたシステムを目指します。

現在、暗号通貨を借りたい人よりも、自分の暗号通貨を貸して利息収入を得たい人がはるかに多くいます。 その理由の1つは、暗号通貨を借りる最大の目的がトレーティングであり、すべての暗号通貨保有者が実際の売買取引に関心があるわけではないためです。

Dharmaは、借りた資金の新しいユースケースを促進し、他の会社と提携し、より多くの借手を惹きつけることを試みています。例えば、Dharmaはより多くの借手を確保するために、クリプトヘッジファンドと提携しています。また、多額のETH残高を持つ大規模なICOスタートアップには、法定通貨ではなくDAIで支払いを希望する社員がいると予想しています。 DAIは最近米ドルのレートに近づいているため、このユースケースはより現実的に見えます。

とはいえ、短期的には借手よりも貸手が多くなるでしょう。より多くの借手を惹きつけ、その市場シェアを拡大​​するために、Dharmaは競合他社と比較して、借入金利を低くしています。驚くことに、本稿執筆時点ではDharma上でETHの借手は0.1%の利息しか払いませんが、ETHの貸手は2.5%の利息の支払を受けています。

設立チーム

Nadav Hollander
Co-Founder and Chief Executive Officer

LinkedIn / Twitter

Dharmaを共同設立する以前は、HollanderはGoogleにインターンし、スタンフォード大学でコンピュータサイエンスの学位を取得。

Brendan Forster
Co-Founder and Chief Operating Officer
LinkedIn / Twitter

Dharmaを共同設立する以前はUberとMicrosoftで勤務。ペンシルベニア大学のウォートンスクール卒。

競合他社

MakerDAO

MakerDAOは、ステーブルコインであるDAIを管理する分散型自律組織(DAO)です。それは人々がCollat​​eralized Debt Positions(CDP)と呼ばれるシステムを通してDAIローンを得るために、Ethereumを担保にすることを可能にします。これまでのところ、MakerDAOはETHの担保のみをサポートしていますが、近い将来、他の暗号資産をサポートし、複数資産による担保システムを実現することを計画しています。

Compound

Compoundは、Ethereum上に構築されたオープンソースプロトコルで、暗号通貨マーケットとして機能します。Compoundは、企業や個人の持つ暗号資産で、金利を得ることを実現します。ユーザーは、Compoundに暗号通貨を提供して、受取利息を稼ぐか、または暗号通貨ローンを利用し、借入することができます。

SALT Lending

SALT Lendingは、個人ユーザに、暗号資産を担保に、現金でローンを提供します。 SALTを通じて、ユーザーは自分のブロックチェーン上の資産を売ることなく、レバレッジを掛けることもできます。その際にSALTは、担保としてBTCとETHを受付ます。

ETHLend

ETHLendは、ERC20トークンで、安全なP2Pローンを提供することを目的とした、Ethereumブロックチェーン上の分散型アプリケーションです。プラットフォームを通じて、借手は融資要求を作成し、貸手に条件提示できます。ユーザーは、取引を決済するために、仲介者を見つける必要はなく、トラストレスに実行されます。

 

 

Leave a Reply(コメントしてください!)

Your email address will not be published. Required fields are marked *(コメント欄にメールアドレスが公開されることはありません。)

*

CAPTCHA


This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.