EOS(イオス) | 仮想通貨の特徴・価格・チャート・今後の展望を徹底解剖!

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EOS (イオス) 早見一覧データ

通貨名 EOSトークン(ERC20)
2018年6月2日に使用停止
EOSネイティブトークン
現在流通中
通貨略号/ティッカー EOS
規格 イーサリアムのメインネットから、独自EOSブロックチェーンシステムへ移行済み
ICO価格 $0.86〜$19.28(全価格リストはこちら
ICOは計350回行われ、価格が毎回異なる
価格 約527円
※2018年9月9日時点
特徴 EOSIOという分散型OS、ブロックチェーンエコシステム、スマートコントラクトを開発中
プログラミング言語 WebAssembly (略称:WASM)
(Rust, C, C++からコンパイルダウン可能)
コンセンサスアルゴリズム BFT-DPoS
創業者 CEO: Brendan Blumer
CTO: Daniel Larimer
取引開始日 2017年6月26日
本拠地 米国、ブラックスブルグ
発行数 約9億EOS
発行上限数 約10億600万EOS
ホワイトペーパー ホワイトペーパー
公式リンク 公式サイト
公式ニュースサイト
公式Twitter(海外)
公式Telegram
公式facebook
GitHub
Medium

EOS(イオス)とは?

出典:https://eos.io/

EOS(イオス)は、EOS(イオス)という仮想通貨をもつだけでなく、独自のブロックチェーンアルゴリズムBFT-DPoSスマートコントラクトを持ち、イーサリアムの様に分散型アプリケーション(Dapps)を動かせるプラットフォームです。EOSIOはそのベースとなるソフトウェアです。

特に分散型SNS分散型取引所など分散型の高度なウェブサービスをEOSIOソフトウェアによってエンパワーされたプラットフォーム上で簡単に作成できる様に開発を進めています。

EOSというワードは色々な物を指してしまうので、

  • EOS(イオス) → EOS(イオス)プロジェクト全般
  • EOSIO → 独自ブロックチェーンアルゴリズムを持ったEOSプラットフォームを作成することができるソフトウェア
  • EOSトークン(ERC20) → イーサリアムブロックチェーン上で作られた仮想通貨EOSの仮想通貨
  • EOSネイティブトークン→EOS各プラットフォーム上で使用される仮想通貨の総称

とEOSの仮想通貨名やサービス名を区別して整理していきます。

出典:https://www.forbes.com/sites/jeffkauflin/

2017年にEOS(イオス)のホワイトペーパーが公開され、DPoS(※下記で詳しく説明します)というコンセンサスアルゴリズムがダニエル・ラリマー(Daniel Larimer)より紹介されました。

その後、2017年6月26日より、ラリマー氏らは開発費を調達するため「EOSトークン(ERC20 = イーサリアムのブロックチェーン上で作られたトークン)」を作成し以下のような条件でICOで販売しました。

  • 20%(2億EOSトークンERC20):初日にすべてを販売
    1EOSトークン(ERC20)が80円程度の時に、約172億円分完売
  • 70%(7億EOSトークンERC20):次の日から約1年間、毎日200万EOSトークンをオークション形式で販売
    1EOSトークン(ERC20)が80円〜2000円程度の時に、約4200億円分完売
  • 10%(1億EOSトークンERC20):EOSIOプラットフォーム開発担当の「block.one」に無料配布

EOSはICOを通じて、最終的に推定4400億円を1年の間に調達したと言われています。詳細はこちら

出典:https://www.youtube.com/watch?v=8OmFHWZPBIw

その後、2018年1月1日にラリマー氏とブレンダン・ブルーマー(Brendan Blumer)が「block.one社」(後にケイマン諸島に登録)を立ち上げ、EOS(イオス)プロジェクトは始動します。

ラリマー氏は資金調達やチームの立ち上げを行いつつ、EOSIOソフトウェアを次々にリリースしていきます:

  1. 2017年9月3日:初テストネット「Dawn 1.0」発表
  2. 2017年12月4日:テストネット「Dawn 2.0」発表
  3. 2018年1月25日:テストネット「Dawn 3.0」発表
  4. 2018年5月7日:テストネット「Dawn 4.0」発表

そして2018年6月1日、block.oneからオープンソースのメインネット「EOSIO 1.0」を正式発表し、EOS独自のブロックチェーンが遂に稼働しました。

出典:https://eos.io/

ちなみに現在は「EOSIO 1.2」にバージョンアップしています。

EOSIOは分散型アプリケーション、いわゆる「Dapps」を開発し、稼働させることができるプラットフォームを作る基盤です。

パソコンで言うと、

  • 「OS」 → EOSIO
  • 「Internet Explorer」 → 各EOSIOプラットフォーム
  • オンラインサービス&アプリ → 「分散型サービス」&「Dapps」

という位置付けになります。

イーサリアム」「NEO」「カルダノ」が目指していることと同様で、現に「次世代のイーサリアム」「イーサリアムキラー」として業界でも認識されています。

その基盤の上で、スマートコントラクトを実装したDappsを開発&実行したり、EOSを無料で高速に取引することができます。

2018年8月にはあのWeiss社の仮想通貨格付けより、最高得点「B-」をリップルとカルダノ と並んで獲得しているほど、信頼度も注目度も高いのがEOSです。

仮想通貨EOS(イオス)の最新チャート・相場を分析


2017年7月4日、取引開始早々に第一次EOSトークン(ERC20)の価値は4.58米ドル(0.0018ビットコイン)まで高騰。

価格は一旦落ち着くも、同年10月26日より徐々に昇り、2018年1月13日には18.16米ドルまで高騰、暴落。

2018年3月18日に4.34米ドルまで落ち込んだ価格は、2018年6月2日、EOSトークン(ERC20)からEOSネイティブトークンへ変換された直後に14.89米ドルまで上昇。そこからは現在までなだらかに価格は下がっています。

EOS(イオス)の特徴とは?

上記ではEOSを大まかに説明しましたが、ここからより細かくEOSについて詳しく説明致します。

仮想通貨「EOSトークン(ERC20)」と「EOSネイティブトークン」の違いとは?

まず初めに、「EOSトークン(ERC20)」と「EOSネイティブトークン」は異なるなるものです。

出典:https://99bitcoins.com/

EOSトークン(ERC20)とは、イーサリアムのブロックチェーンを上で作られた「ERC20」規格のトークンであり、EOSIOプラットフォーム上では一切使用できません。あくまでもダニエル・ラリマー氏がblock.oneとEOSIO開発資金の調達のために発行されただけにすぎません。

2018年6月2日時点までに、EOSトークン(ERC20)登録済みイーサリアムアドレス上に保有新規EOSアドレスを取得していれば、「1:1」の割合でEOSトークン(ERC20)保有者全員にEOSネイティブトークンが配られています

そして、今現在(2018年9月)仮想通貨取引所で扱われている全てのEOSトークンは全てEOSネイティブトークンであり、EOSトークン(ERC20)」は一切流通していません

EO公式ホームページからの言及の要約はこちら:英語本文
“EOSプラットフォーム上でいつEOSネイティブトークンを受け取れるのですか?

  • EOSトークン(ERC20)は、2018年6月2日(UTC 21:59:59)にイーサリアムのブロックチェーンに固定(譲渡不可)された
  • コミュニティはEOSIOを使って独自のEOSIOプラットフォーム作成を提案できる
  • プラットフォーム上で独自分散型アプリケーションの「独自トークン」を発行する前に、EOSネイティブトークン総数15%以上の所有者から承認を受けなければ、独自トークンは一切発行できない
  • 初期には、Block.oneはEOSIOベースのプラットフォームを構成&作成しない
  • あなたはEOSトークン(ERC20)が一切のEOSネイティブトークンに両替できるなどと期待してはならず、現在または将来、多種のデジタル資産を受け取るという保証はない”

要するに、EOSトークン(ERC20)を持っていても、EOSネイティブトークンを受け取れる保証はないと公言していたEOSですが、2018年6月2日までにEOSトークン(ERC20)保有者には「1:1」の割合でEOSネイティブトークンが公布されました

さらに、実際にEOSネイティブトークン(※EOSトークン(ERC20)ではありません)を持っているとエアドロップされる予定のトークンはたくさんあります。

  • 2018年9月:YAIRよりYAIRトークン
  • 2018年9月:Iryo NetworkよりIRYOトークン
  • 2018年9月:HireVibesよりHVTトークン
  • 2018年12月:CADEOSよりADEトークン
  • 2018年12月:GiveyNationよりGiveyNationトークン

EOSの運営人物&組織

EOSはどんな人が、どんな組織や機関が開発に携わっているのか見てみましょう。

EOSの創始者ダニエル・ラリマー(Daniel Larimer)氏の経歴とは?

出典:https://www.youtube.com/watch?v=sYAktmG1NuA

ラリマー氏は過去に「BitShares(仮想通貨取引所)」を立ち上げ、「Steemit(分散型SNS)」を共同創設したという素晴らしい経歴を持ちます。

両サービスでは超高速なトランザクションを可能にし、中央集権型のfacebookなど競合するサービスと同等の処理能力を実現しました。

両サービスともに仮想通貨界ではよく知られているサービスで、ラリマー氏の実力は折り紙付きだと言えます。

2018年2月に、フォーブスはラリマー氏の純資産額を約7億ドルと見積もっています。

さらにラリマー氏はビットコインの創始者、サトシ・ナカモト氏ともコンタクトを取ったことのある稀な人物でもあり、彼本人がサトシ・ナカモトなのではと噂されたほどです。

ラリマー氏の有名な話の一つに、サトシ・ナカモト氏から「僕の言っている事が分からない、又は信じられないのなら、申し訳ないけど君を説得する時間は僕にはない※1」と言われた、というものがあります。

現在はblock.oneのCTOとして、自身が考案したDPoS(デリゲーテッド・プルーフ・オブ・ステーク)コンセンサスアルゴリズムを元に、EOSプロジェクトを発展させ続けています。

ラリマー氏の信条として、ブロックチェーンプラットフォームには、

  • 数億人のユーザーがスムーズにサービスを並行して使える
  • 使用料はタダ
  • 簡単にアップグレード&バグ修正ができる
  • 高速処理能力
  • 並行処理能力(複数のCPUやノードが一つの問題を処理できる能力)

以上の事が揃っていないといけないと考えており、それらをEOS(イオス)で全て実現しようとしています。

EOSの運営組織「ブロック・ワン(Block.one)」とは?

出典:https://block.one/

「ブロック・ワン(Block.one)」とは、高パフォーマンスのブロックチェーンテクノロジーを生み出す株式会社で、ケイマン諸島に登記されています。

EOSIOは1つ目のプロジェクトで、今後も様々なブロックチェーンテクノロジーを生み出そうとしています。

CEOはブレンダン・ブルーマー氏、CTOはダニエル・ラリマー氏が勤め、今はDPoSコンセンサスアルゴリズムの研究に特に力を注いでいます。

EOSのブロックプロデューサー(Block Producers)とは?

出典:https://medium.com/@bensig/

EOSにはブロックプロデューサーという役割があります。ブロックプロデューサーのみがEOSブロックチェーンのブロックを生成する権限を持っています。

EOSのブロックプロデューサーはEOSを持った有権者からの投票で選ばれます。投票からブロック生成までの流れは、

  1. EOSを持つ有権者は、一定量のEOSをロックアップして投票
  2. 126ブロックごとに毎回投票が行われ、21つのノードがブロックプロデューサーとして常に選ばれる(21の各ノードが6つずつブロックを組む度行われる)
  3. 選ばれたブロックプロデューサーは、15人以上のブロックプロデューサーが合意した順序で次のブロックを生成
  4. 1〜3の繰り返し

誰でもブロックプロデューサーに立候補出来ますが、「EOSのブロックを確実に0.5秒ごとに生成できる処理能力」を有することがが最低限求められ、

さらに立候補者は以下の情報を提示して、

  • データストレージ容量
  • CPUの処理速度&規模
  • RAM容量

ブロックプロデューサーになりたいとEOSコミュニティに向けて立候補しなければいけません。

立候補者は数百人にのぼり、上記情報以外にも投票者へのアピールとして、それぞれのモチベーションやEOSコミュニティに対するコミットメント(新しいプラットフォームを作成したり、ウォレットを作成すると公約)して立候補するノードもいます。

ちょうど政治選挙と同じような仕組みでノードが選ばれ、この仕組みがあるからこそEOSコミュニティ、特にブロックプロデューサーからEOSへの貢献度が高いのです。

ただ、このコンセンサスアルゴリズムはブロックプロデューサーが常に審査されているとは言え、たった21人のノードにブロック生産の権限を渡しているということでPoWに比べ、権力の分散度合い、セキュリティ力は相当低くなっています。

高速なブロックチェーンシステムは本来、少数の高い処理能力を持つノードで構築するのがもっとも効率が良いです。その性質に民主性を取り込んだのがまさにEOSで使われているコンセンサスアルゴリズム「DPoS」だと言えます。

またブロックプロデューサーは選挙でいう候補者ですので、EOSプロトコルの変更、フォーク必要性の是非なども発案し、ブロックプロデューサー内で投票し決定することが可能です。

EOSの監査&仲裁機関「イオス・コア・アービトレーション・フォーラム(EOS Core Arbitration Forum)」とは?

出典:https://eoscorearbitration.io/

EOSにはイオス・コア・アービトレーション・フォーラム(EOS Core Arbitration Forum)という、block.oneから完全に独立したEOSIOのための組織があります。

ブロックプロデューサー達が国会なら、EOS Core Arbitration Forumは裁判所に当たります。

EOSにおける基本的なルールを作成&EOSコミュニティが守っているか見張り、またEOSの各プラットフォームで問題が生じた場合に対応します。

ただ裁判所は最終的に「警察を動かす」という、言わば物理的な制圧力を持つことで成り立っていますが、EOS Core Arbitration Forumにはそんな力は勿論なく、ブロックプロデューサーやEOS保持者からすると、「なぜ彼らのルールに従わなければいけないのか?」「なぜトラブルがあると第三者の彼らが出てくるのか?」と疑問に思う声も多いようです。

実際、EOS Core Arbitration Forumがあるトランザクションを無効にするようブロックプロデューサーに指示したことがありますが、ブロックプロデューサー達が拒否した事例もあります。

また、EOS Core Arbitration Forumの提唱するルールの書き換えは、ブロックプロデューサー21人中15人以上が同意することでいつでも可能になっており、こちらも私たちに馴染み深い国会と法律のような関係を持っています。

EOSは現代の民主主義になぞらえ、

  1. EOSトークンの保有者
  2. ブロックプロデューサー
  3. EOS Core Arbitration Forum

3点に力を分散させようとしているのです。

EOSの投資機関「イオス・ベンチャーキャピタル(EOS VC)」とは?

出典:https://block.one/

イオス・ベンチャーキャピタル(EOS VC)とは、EOSIOのエコシステムをより発展させてくれるであろう様々な形態のベンチャー企業に投資をする機関です。

申請も簡単で、EOSIOを使って何がしたいのか&何が実現できるのか「サマリー」と「ピッチデック」を用意すれば行うことができ、EOS側から簡単なピッチデック用テンプレートも公布されています。

選考方法も特徴的で、最低条件等は設けず、ケースバイケースでプロジェクトを判断すると公言しています。

EOSのメインネット「EOSIO」とは?

上記で触れたEOSのメインネット「EOSIO 1.2」では実際に何が起こっているのか?何が優れているのかもう少し詳しく見ていきましょう。

EOSのコンセンサスアルゴリズム「BFT-DPoS」とは?

出典:https://medium.com/eosio/

まず、EOSIOのコンセンサスアルゴリズムは「BFT-DPoS」だと上記しましたが、EOSのアルゴリズムには「PoS」に「ビザンチン障害耐性(BFT)」が付け加えてあります。

ビザンチン障害耐性(BFT)とは

出典: https://medium.com/@alexandratran/

ビザンチン障害、またはビザンチン将軍問題とは要するに、「分散型のコミュニティ」の中で離れている人たち同士が上手くコミュニケーションをして、一斉に&同時に一つのことを決断するのはとても難しいことを指しています。

昔、ビザンチン(今のイスタンブール)に四方から攻め入ろうとするオスマン帝国将軍達(今のトルコ人)が攻撃or撤退の決断を同時に出来ず、ビザンチン攻略に失敗してしまったことに由来します。

例えば、今週末9人の友達とA海に行きたいとします。「分権型のコミュニティ」ですので、友達同士上下関係は全くなく、更にグループチャットなど情報が一点に集まる機能は一切使えないものとします。

あなたは明日、A海に行きたいことをどうやってみんなに知らせ、一瞬でみんなを同意させればいいのでしょうか?B海に行きたいばっかりに、あなたが「B海にみんなで行こうと言っていた」と嘘をつき出す友達がいたらもう手に負えません。

その問題を解決してくれるのがビザンチン障害耐性(BFT)です。

ビザンチン障害耐性の具体的な内容はこちら(※読み飛ばして頂いても構いません):

  1. あなたが「A海に行こう」という情報を発信します。
  2. 力がみんな平等なため、伝達能力もみんな一緒なので、最初に情報を発信したあなたの意見が最大でも半分以上の人には正しく伝わります。(途中からB海に行くと嘘をつかれても、情報スピードはあなたと同じため、あなたの意見より先に広まることはありません。)
  3. 全員を3つのグループに分けます。
  4. グループ1の各友達へあなたから直接情報が伝えられました。
  5. グループ2には半分以上の人にだけあなたから直接情報を伝えることが出来ました。
  6. グループ3には全く伝えられませんでした。
  7. 情報伝達後すぐにグループ毎に多数決が行われ、グループ1&2は「A海に行く」と確定します。
  8. 最後にグループ1、2、3で多数決を行い、最後に全グループが「A海に行く」と決断することになります。

要するに、34%の意見を67%の意見に変えてしまい、多数決を取るのです。

情報を伝えらた人は一つ目の情報を鵜呑みにし、2つ目に伝えられた情報を受け入れないというのが大前提です。

こう言った条件と同じように、EOSIO内でもブロックプロデューサーが他のブロックプロデューサーより連絡効率が良いことは許されず、また組まれたブロックへの署名は21人中14人(67%)+1人(トータル71%)以上の合意署名がないと認証されません。

DPoS(Delegated Proof Of Stake)とは

出典:https://blockonomi.com/delegated-proof-of-stake/

DPoSとはステーク保持者が承認力を持つPoSから進化し、ステーク保持者が候補者を更に投票で選び、彼らに全ブロック生産&承認力を預けるのです。

EOSでは、候補者を「ブロックプロデューサー」と言い、21人常に選ばれます。

21人で6ブロックずつ、合計126ブロックを生産&署名承認する毎にまた投票が行われるため、常にブロックプロデューサーは審査される立場にあり、こうしてEOSのコンセンサスアルゴリズムは信用を担保しています。

ハードフォークするにも、ブロックチェーンがフォークするには15/21人の同意が必要です。多数決で負けたブロックプロデューサー&有権者たちは他にブロックチェーンを組み初めてもブロックプロデューサーがメインより少なく、承認速度が遅くなり、EOSIOでは承認速度が一番速いチェーンをメインチェーンとするため、メインチェーンにはなり得ません。

なので、事実上ハードフォークすることは不可能となっています。

ほぼ完璧のように聞こえるDPoSですが、決定的な欠点があります。それは:

  • 有権者の投票できる量は、なんとEOSトークン保有量に比例する
  • 実質的に21人(ノード)に権力が集まるので分散型と言い辛い

例えばある人が全EOSトークンの1%を保有すると、EOSの1%分のユーティリティ(CPUやオンラインストレージ)を思いのままに利用でき、更に全投票の1%分を有することになります。

EOSの処理速度比較

出典:https://steemit.com/eos/@ackza/

ブロックプロデューサーを能力が高く、超少人数に抑えている分、EOSの処理速度はとても高いです。そんな処理速度を比較したのがこちら:

処理速度
ビットコイン(Segwit搭載後) 約18件/秒
イーサリアム 約20件/秒
VISAカード(支払い処理限定) 約24,000件/秒
EOS 約1,000,000件/秒

なんと大手クレジットカード決済会社のVISAの支払い処理スピードよりもEOSの処理速度の方が速く、スケーラビリティ問題には十分な対応可能性があります。

処理速度が超高速なのは、21人のブロックプロデューサーへの委任システム以外にもあり、ブロックの細断化メカニズムがあります。EOSIOソフトウェアは、

  1. ブロック
  2. リージョン
  3. サイクル
  4. シャード

と、ブロックを最小単位の「シャード」という小さいタスクにまで細断化し、シャード内の

  • トランザクション
  • アクション(スマートコントラクトを行う命令)
  • 送受信者情報

を無数に制限時間内で1人のブロックプロデューサーが処理し続けます。特に「アクション」という、スマートコントラクト部分(AならBと言った簡単な命令文)を0.5秒以内に送信&受信&再送信が終わるようblock.oneはEOSIOの開発を進めています。

ちなみにアクションを使うことで、送金を予約することも可能なので、1ヶ月後に毎月送金などのスケジュール送金もEOSIOでは可能です。

EOSのスマートコントラクトとは?

出典:https://medium.com/coinmonks/

EOSIOが提供するスマートコントラクトは、上でも触れた「アクション」という簡単なシステムへの命令で出来ています。

EOSのアクションはプログラミングの「if」のように、「Aいった入力があれば、Bを行う」といった文法にしたがって作成することができます。

アクションを定義したものをEOSでは「アクションスクリプト」と言い、再利用することも可能です。

EOSは「EOSIOはアクションを確実に処理するために存在する」ホワイトペーパーに記載するほど、スマートコントラクトには重きを置いています。

多くのブロックチェーンシステム同様、EOSIOはスマートコントラクト層を、トランザクション部分に影響が出ないよう、ビジネスロジック層から完全に分離しています。

EOSのセキュリティ性能

出典:https://medium.com/eosio/

全ブロックプロデューサーは、どんなトランザクションがブロックに含まれるのか選択する権限をもち、そのため、あらゆるトランザクションを拒否することも出来ます。

トランザクション申請を拒否するには、15人以上のブロックプロデューサーの合意が必要になります。

ブロックプロデューサーはいつでもこの権力を使うことが出来ますが、毎126ブロックごとに審査されるので、ブロックプロデューサーのこう言った権力の行使に抑制力があります。

また、秘密鍵が盗まれてしまいアカウント自体が乗っ取られてしまっても、ブロックプロデューサーに盗難申請をすることで、自身のアカウントを凍結させることも可能です。

自身のウォレットの秘密鍵をリセットするには、直近30日までアクティブだったウォレットの秘密鍵を、事前に登録しておいた「アカウント再生パートナーアカウント」から入力し、秘密鍵をリセットすることが可能です。

またEOSIOはアカウントが盗まれたのでは?と怪しいトランザクションがある場合はメールで知らせてくれるサービスも備わっています。

EOSアカウント同士を繋げる

出典:https://medium.com/coinmonks/

EOSIOのアカウント同士を繋げ階層的に権限を与えることが可能です。

例えばあるアカウント上に「友達」という許可レベルをアクションに取りいれることで、他の「友達」アカウントからそのアカウントを操作できるようになります。またアカウント制御の権限を一方のアカウントに与えることも可能です。

アクション機能はトランザクションのみに止まらず、アカウント操作や情報の流れ方も定義することが出来るのです。

EOSプラットフォームの隠れた手数料とは?

EOSを使用するに当たって、手数料はかかりません。ただ膨大なリソースが必要なブロックチェーンシステムを全て無料で運営することは難しく、必ずどこかで採算を合わせられる様にソフトウェアが調整されています。

隠された手数料その1:RAM

出典:https://eos.feexplorer.io/

  • Dapps開発者:分散型アプリケーションをリリースする際
  • 全ユーザー:アカウントを開設した際

に、EOSまたはブロックプロデューサーからRAM容量を買ってもらうことで、EOSは手数料を稼いでいます。

分散型アプリケーション(Dapps)はもちろん、一つのアカウント情報を保存するのにもストレージが必要です。そのストレージをユーザーのパソコンからではなく、ブロックプロデューサーから、またはEOS自身で用意し、EOSトークンで使う分だけ買ってもらうのです。

1アカウントにつき、容量は4KBほどなのでユーザーにはまだ負担は軽く、購入したRAMをまた売ることも出来ます。

ただし、EOSが用意するRAMは自由市場上で取引されます。つまり値段が高くなったり、安くなったり自由に値が動くことを意味します。

EOSのRAMを一時預かり金の様に勘違いしてしまいがちですが、

  • EOSがRAMを買い取ってくれる訳ではない
  • RAMは購入した金額と同価値で売れる訳ではない

ということをしっかり認識しておきましょう。

誰かがEOSのRAMを買い占め、手数料を高騰させる可能性もあり、「EOSHuobiPool」というグループが懸念を示したこともありますが、ラリマーは自由競争に委ねるよう留めておくと公言しています。

またEOSの容量を貸し出し、利益を得ることも可能ですので、EOSでユニバーサルに使うことが出来るRAMを買い占めてしまうユーザーが現れる懸念もあります。

隠された手数料その2:CPU&長期ストレージ使用量

大部分のユーザーには関係ありませんが、

  • Dapps開発者:EOSIO上の独自ブロックチェーン&サービス展開に使用するトランザクションCPU使用料&Dappsプラットフォーム保存料(合計のWASMコード量による)

EOSIOのブロックチェーン上に、独自の分散型アプリケーションのプラットフォームアクション(スマートコントラクト)、独自仮想通貨(独自トークン)等を展開する際に使用したCPUとストレージ分をアプリ展開者が支払わなくてはならず、自身のサービス上で利益を上げるのは必須になりそうです。

支払う金額は全WASMコード量に比例して決まります。EOSIO上でサービスを展開したい人は気をつけましょう。

EOSからの報酬

EOSへ支払うこともあれば、EOSから報酬を貰う方法もいくつかあるのでご紹介します。

EOSブロックチェーンを生成することによるブロック生産報酬

ブロックプロデューサーになり、ブロックを実際に生産するとEOSより年間インフレ率5%中の1%分を報酬として貰うことが可能です。1%と言っても4000億円の1%、40億円ほどが毎年配られているのです。

出典:https://www.alohaeos.com/vote

例えば一番投票されているブロックプロデューサーは毎日871EOSトークンを報酬として受け取っており、1EOSトークン717円換算で、約1870万円/月稼いでいます。

EOSシステムの改善報酬

年間インフレの残り4%(年間160億円ほど)はEOSIOソフトウェアの改善者に支払われます。

EOSIOのDapps作成ツール「デマックス(Demux)」とは?

出典:https://medium.com/eosio/

EOSの特徴の最後に、最近EOSが発表した分散型アプリケーション(Dapps)開発ツールを紹介します。

分散型アプリケーション(Dapps)開発ツール、デマックス(Demux)は、必要な情報をEOSIOブロックチェーン上から簡単に引き出せる様にしてくれるツールです。

以前はブロックチェーンよりデータを引き出せる量は各クエリで少量だったため、大量のデータを引き出すには、大量のクエリを作成しなければいけませんでした。

デマックスはこの問題を解決するため、ストレージとクエリをMongoDBなどのデータベースにブロックチェーン上から保存し、Dappsが直接ブロックチェーンから必要なデータを読み込まなくてもいい様にしてくれます。

仮想通貨EOS(イオス)トークンを購入可能なオススメ取引所Top 5とは?

出典:https://www.dobitrade.com/

こちらに海外の仮想通貨EOS(イオス)の取引高Top 5取引所をまとめました。
【国内取引所ではEOSは購入できません】

海外の仮想通貨EOSの取引所Top 5
  1. DOBI trade(22.75%)
  2. Huobi (15.35%)
  3. Binance (10.65%)
  4. OKEx (10.24%)
  5. Bitfinex (4.58%)

EOSトークンはDOBI tradeで最も多く取引されています。

EOS(イオス)の今後は?

これまではEOSの特徴を事細かく見てきましたが、今度はEOSの将来性や今後について検討していきましょう。

EOSのロードマップを分かりやすく紹介

EOSはGithub上で、独自のロードマップを公開していますので、要約してご紹介致します:

  1. フェーズ1:デベロッパーの開発環境の構築→完了済み
  2. フェーズ2:テストネットの構築→完了済み
  3. フェーズ3:テストネットでテスト&バグ修正&見本となるDapps数を増やす→ほぼ完了
  4. フェーズ4:メインネットの並行処理機能追加→未完了
  5. フェーズ5:クラスター(複数のノードが一つのノードの様に振る舞うこと)の構築→未完了

現時点ではフェーズ3でのバグ修正を終え、メインネットを発表しました。今は簡単にDappsが作成できる様に開発環境を整備しています。

EOSIOプラットフォームを活用しているDappsリスト

出典:https://medium.com/@eosio/

最後に、EOSIO上で開発されている分散型アプリケーション(Dapps)の数々をご紹介致します:

Uncloak サイバー攻撃へのファイアウォール&セキュリティ分散型アプリケーション
EOSfinex EOSIOプラットフォームのスピードとBitfinexの経験を融合させた「ハイパフォーマンス分散型取引所」

現在は、EOS上で最も使われているアプリケーションは、トランザクションベースでは、BlocktwitterというEOSベースのTwitterを模倣したサービスです。

AZARUS ビデオゲーム&eスポーツの結果を賭けるサイト
Carmel オープンソース&分散型オンラインコース&教育プラットフォーム
Chaince EOSIOプラットフォームを使ったプロジェクト専用のトークン&アセット取引サイト
Chintai EOS保有者がEOSをリースし利益を生み出すことができるサイト
Everipedia Wikipediaよりフォークした次世代分散型オンライン辞典
HireVibes 分散型求人広告&クラウドソーシングサイト
Karma 良いことをして「カルマ」を集めるアプリ
IRYO 医療データ権限を患者本人に返す&患者本人がデータアクセスへの可否を判断できるサイト
Onepay 顧客から企業への仮想通貨支払いを可能にするサービス
ONO 分散型SNS、投稿者や情報発信者が報酬を貰えるサイト
Seyara 分散型カーシェアリングサービス&マーケットプレイスを提供するプラットフォーム

EOSに質問してみた

質問中。回答があり次第、アップデートします。

まとめ

EOS(イオス)について理解を深めていただけましたか?より詳しく知りたい方は上記の公式サイトよりブログをチェック、またはSNSでフォローしましょう!

参考ソース

https://bitcointalk.org/index.php?topic=532.msg6306#msg6306
https://github.com/EOSIO/Documentation/blob/master/TechnicalWhitePaper.md#accounts
https://medium.com/eosio/eosio-version-1-2-0-e1972ddcf367
https://github.com/EOSIO/Documentation/blob/master/Roadmap.md
https://block.one/https://medium.com/eostribe/eos-dapp-ecosystem-450fb6dac39e
https://cointyo.jp/article/10004221
https://cointyo.jp/article/10004252https://bloks.io/
https://forums.eosgo.io/https://uncloak.io/
https://www.alohaeos.com/vote
https://medium.com/@bytemaster/proposal-for-eos-resource-renting-rent-distribution-9afe8fb3883a

訂正:Daniel Larimer氏の日本語名称をラリミールからラリマーに修正いたしました。

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