【2019年最新版】仮想通貨ネム(NEM)を徹底解説!| Bit-PR Deepdive

この記事は約 34 分で読むことができます。

こちらの記事では、

  • ネム(NEM)って、まず何?
  • どういう仕組みなの?
  • ビットコインやイーサリアムとどう違うの?
  • ネムのカタパルトって何?
  • XEMはどこで買えるの?
  • オススメのウォレットは?

といったよくある質問に一つ一つ解説致します。

これを読めば、NEMの概要がつかめます!

1. ネム(NEM)とは?

ネム(NEM)とは、独自のコンセンサスアルゴリズム「PoI(プルーフ・オブ・インポータンス)」を採用したブロックチェーンプラットフォームで、「仮想通貨 XEM」を基軸通貨としています。

ネム(NEM)早見一覧データ

通貨名 ネム / NEM
通貨略号/ティッカー ゼム / XEM
トークン規格 独自ブロックチェーン
ICO価格 無料〜0.75BTC/約250万XEM
現在価格 6.99円 / XEM (2019年1月4日)
特徴 トークン発行やアプリケーション開発等、企業やユーザーがブロックチェーンを利用するためのハードルを下げるために様々な最適化が図られている。アプリケーションのロジックをオフチェーンに配置することで、メンテナンスやアップデートの可用性を高く確保している。
開発言語 Java
C++(カタパルトアップデート後、コア部分のみ)
コンセンサスアルゴリズム PoI(プルーフ・オブ・インポータンス)
創業者 UtopianFuture
代表 Alex Tinsman
取引開始日 2015年3月29日
本拠地 シンガポール
発行数 8,999,999,999 XEM
発行上限数 8,999,999,999 XEM
ホワイトペーパー ネム(NEM)ホワイトペーパー

ネムという言葉は、文脈によって複数の事を指します。以下に本エントリーでの定義を整理します。

ネム ネムのプロジェクト全般
ネム財団 NEM.io Foundation:ネムエコシステムの発展のために活動する財団(シンガポール登記)
ネムスマート
アセットシステム
ネムのブロックチェーンを上でデジタルアセット(トークン)を発行できるシステム
ゼム(XEM) ネムブロックチェーン上のネイティブ通貨
モザイク(Mosaic) ネムのブロックチェーン上のトークンのこと

上記のように名称を区別して記載していきます。

ネム(NEM: New Economy Movment)は、日本でとても知られているプロジェクトの一つです。コインチェックなどの認可取引所に上場し活発に取引が行われています。各国に現地法人を設立したり、ブロックチェーン開発者を対象にしたコーワーキングスペース「ブロックチェーン・センター」を立ち上げたりするなど精力的に活動を行っています。日本ではコミュニティによる駅前のうちわ配りやフェスティバルの開催など「草の根運動」も活発です。

NEMはブロックチェーンの安全性とアプリケーション開発のハードル低下に対する姿勢に特筆すべき点があります。Dappsについての考え方はイーサリアムとはその設計思想が大幅に異なり、オンチェーンにスマートコントラクトをデプロイするのでなく、オフチェーンで、Webサービスやアプリケーションのロジックを管理し、そこからネムのパブリックレッジャー(分散台帳)とインタラクトすることで、デジタルアセットの発行や移転などの機能を利用するという点です。この点から日本を含めて世界中でNEMベースのアプリケーションが開発されています。(後述)

出典:https://blog.nem.io

NEMには開発やマーケティング予算を持つNEM.io Foundation (以下、ネム財団)があります。NEM財団のマネージメントは選挙で選ばれた評議員によって構成され、仮想通貨のゼム(XEM)とNEMのパブリック・プライベートのブロックチェーンの開発を支援し、NEMコミュニティの発展ために活動する個人や組織とNEMを利用したプロジェクトのを支援しています。

特にネムは自らをブロックチェーンシステムプロバーダーの中でも「初心者向け」と位置付け、ブロックチェーンがより普及するよう、システムの設計を行なっています。

出典:https://corporate.coincheck.com/

2018年1月に日本の仮想通貨取引所である「コインチェック」から約580億円相当のゼム(XEM)が盗まれた事件も、ネム(NEM)を有名にしました。ゼム(XEM)の流出はコインチェック社のセキュリティが原因であり、ネム(NEM)自体の安全性は高く評価されています。ハッキング事件後も、利用者数が第3位(※2019年1月現在、コインクラリティ調べ)のブロックチェーンとして稼働しています。

出典:https://twitter.com/

ネムは当初、「Waves」と同様に「NXT(ネクスト)」のブロックチェーンから派生(フォーク)する予定でしたが、検討の結果、1から全く新しいブロックチェーンシステムを創り上げるという決断に至り、2014年に開発プロジェクトが始動します。

※Wavesについては下記の記事にまとめています

UtopianFuture(ユートピアン・フューチャー)」というBitcoin Talkフォーラム上で活動していた匿名ユーザーが中心となってプロジェクトを立ち上げました。

元ネム理事長:Lon Wong氏

2015年にホワイトペーパーが公開され、PoI(プルーフ・オブ・インポータンス)というコンセンサスアルゴリズムがLon Wong氏率いるチームによって公表されました。

ネム(NEM)は、独自のコンセンサスアルゴリズム「PoI(プルーフ・オブ・インポータンス)」(※下記詳細あり)を採用し、「PoW(プルーフ・オブ・ワーク)」や「PoS(プルーフ・オブ・ステーク)」と比較して、富の分布においてより公平な仕組みになることを目指しています。

初期の開発は主に15人のデベロッパーにリードされました。その後、メインネットをリリースを行い、XEMのディストリビューションは約40億枚約1700人のBitcoin Talkアカウント保有者(最初の約400人には無料で、後のアカウント保持者には一定のBTCとNXTと交換で)へ、配られました(※ソース:ビットコイントーク

その後、「4」という数字の縁起の悪さや、世界人口の想定値を踏まえて約90億XEMへと合計枚数を変更します。※ソース

出典:https://medium.com/nemofficial

メインネット発表後もNEMの活動範囲は次々と拡大し、GeensBlockchain Global」「GUBI」などの企業との提携や、「アラブ首長国連邦」の国家などとのコンサルティング契約など、普及活動に力を注いでいます。現在は「カタパルト」と名付けられたアップデートを2019年に控え、期待を集めています。

ネムは総発行枚数が定められおり、XEMの発行枚数はこれ以上増えません。ビットコインでいう「マイニング」ではなく、「ハーベスティング(※下記に詳細あり)」という行為によってトランザクション手数料を得るノードと、トランザクション手数料と予め用意されたファンド(資金プール)から追加報酬を得るスーパーノードが存在しトランザクションを検証しています。

2. 仮想通貨ゼム(XEM)の価格とチャート


2017年2月22日:0.01ドルほどの価格からゆっくり下落していた価格がこの日を機に、対ビットコイン価格で暴騰

2017年5月22日:対ビットコイン価格が30倍以上の0.00012BTCまで上昇し、その後暴落。

2017年12月7日:対ビットコイン価格でこの日まで下落し続けていたXEMの価格が対ドル価格でまた急騰。

2018年1月5日:1XEMが最大1.66ドルまで到達した後、暴落。

2019年1月現在まで:対ドル価格の下落は止まらず、対ビットコインでは11月より若干の上昇。

3. ネム(NEM)の特徴

3.1. ネムの運営人物&組織

ネムはどんな人や組織によって開発や運営が行われているのでしょうか。その始まりから振り返ります。

3.1.1. ネムの創始者「utopianfuture」とは?

出典:https://bitcointalk.org

utopianfuture」とは、ビットコイントーク(暗号通貨関連のフォーラムサイト)上のアカウントで、ネム開発の中心人物・創始者です。謎が多い人物ですが、デベロッパーやマーケティング人材をフォーラム内で集め、資金調達を行うなど、ネムチームを初期にリードした人物です。ネムコミュニティから離れる2014年6月頃まで、開発の中心プロジェクトマネージャーとして活躍しました。

2つの理由でutopianfutureはネムのプロジェクトマネージャーから退いています:

  1. XEMのディストリビューション方法の問題点(総発行数の75%を、偽造アカウントを含めた出資者3000人に配布)
  2. 配布時の不正:偽造アカウントを利用し、自己への配布を試みた

その後の検証で、ネム財団は1,のディストリビューション方法には問題がないと結論づけ、公式の辞任理由として「偽造アカウントによる不正」のみが挙げられています。

3.1.2. 「ネム財団(NEM.io FOUNDATION)」とは?

出典:https://blog.nem.io

ネム財団(NEM.io Foundation)」は、utopianfutureの離脱後に、ネムコミュニティによって2017年にシンガポールで設立された組織です。プロジェクトの開発、コミュニティ支援や広報活動、パートナーシップの推進を行っています。

Lon Wong氏やJeff McDonald氏などを中心に2018年4月まで活動していましたが、Long Wong氏の辞任やコミュニティにからの不満の高まり(リリースの遅延等)などを機に、評議員の入れ替え選挙を行いました※参考1、参考2)

2018年12月10〜14日に選挙が実施され、「Agrello」というアプリを利用して投票が行わました。一部のコミュニティではNEMのPoIを考慮した投票が希望されましたが採用されず、コミュニティ主導で裏選挙が非公式に実施されました。この2つの選挙において、一部の役職で結果に相違が生じています。

以下は投票結果です:

役職/任期 名前 前役職 PoI投票選出者
理事長
(2019〜2020年)
Alexandra Tinsman 前・北米地域責任者 Alexandra Tinsman
副理事長
(2019〜2020年)
Nelson Valero 前・オーストラリア/ニュージーランド地域責任者ならびに評議員 Misha Granin
秘書
(2019〜2020年)
Jason Lee 前・オーストラリア/ニュージーランド広報ディレクター Laura Takenaka
会計
(2019〜2020年)
Dona Rinon 前・中東地域責任者 Dona Rinon
役職/任期 名前 前役職 PoI投票結果
審議委員
(2019〜2020年)
Hiroki Koga 前・日本代表 Bartlomiej “Tony” Sanak
審議委員
(2019〜2020年)
Jeff McDonald 前・共同創設者、アドバイザー、副理事長 Jeff McDonald
審議委員
(2019〜2020年)
Anton Bosenko 前・ウクライナ代表 Anton Bosenko
審議委員
(2019〜2020年)
Pedro Gutierrez 前・ラテンアメリカ地域代表 Ricardo “Trikar” Medrano
審議委員
(2019〜2020年)
Steve Li 前・中国代表 Julian “Brain” Vettermann
審議委員
(2019〜2020年)
Mark Price 前・北米地域テクニカルアドバイザー Mark Price

3.1.3. ネムの関連組織・コミュニティ

ネム財団の他にも、いくつかのネム関連機関・コミュニティが存在しますのでこちらで紹介致します。

http://www.twitter.com

ネム・サステナビリティ・ファンド

ネム・サステナビリティ・ファンド(NEM Sustainabilty Fund)は、ネムの持続可能性を高めるために必要な役割を担う人物や組織、機能の開発や関連プロジェクトに資金を提供します。同ファンド内には下記の部門があり、それぞれ資金が割当られています:

※以下、日本円での金額表示は全て2018年12月の価格を利用しています。

NISノード報酬(NIS Node Rewards)

スーパーノード(高性能ノード※下記詳細)への特別報酬。トランザクション手数料とは異なる。スーパーノード設置のためのインセンティブを高めるために用意されている。

出典:[出典先URLを挿入(リンクを貼る文字列はスラッシュ単位で適度に短くしてください)]

シルバーコイン(Silver Coins for Distribution to Stakeholders)

2015年にネム創始者「utopianfuture」が大量の偽造アカウントを作成し、出資者を装い、受け取る予定だった約5.3億XEMの40%分(211,885,446.63 XEM=約17億円 2018年12月)を9999枚の「 31.135gの純金貨+1000XEM」(75,000 NXT/枚)または999枚の「 31.107gの純銀貨+100XEM」(3,700 NXT/枚)にして各出資者に配られる予定の資金。2015年9月にネム開発資金調達のためにも販売された。

※実際にどのように配送されたのかは今回の調査では確認できず。

コミュニティファンド(Community Fund)

ネムのブロックチェーンシステムを使用したWebサービスの開発などを援助する目的で用意された資金。ちなみに「utopianfuture」の偽造アカウントが受け取るはずだったXEMの60%分(約3.2億XEM)は全てこの機関に割当されている。

モバイルアプリとNCC開発資金(Mobile Application and NCC Development)

スマートフォン用のネムアプリ開発ならびにNCC(NEM Community Client:前・ネムユーザー用ウォレットツール)開発用の資金。

ネム・サステイナブル・エコシステム・ループ・ファンド(NEM Sustainable Ecosystem Loop Fund (NEMSELF))

ネムの「サステイナビリティファンド」自体の運営費。

マーケティング費(Unconventional Marketing)

ポップアップストアやイベントなどを行う際に使用できるネムのマーケティング用資金。

オペレーションコストファンドII(Operational Costs Fund II)

ネム財団の運営用資金として割当

※ソース1:NEM silver coin for all stakeholders?
※ソース2:Update: Sustainability Fund, Final Redemption Numbers
※ソース3:NEMsilver and NEMgold Crowd Sale

3.1.4. ネムブロックチェーンセンター

出典:https://nem.my

ネムブロックチェーンセンター(NEM BLOCKCHAIN CENTER)とは、ブロックチェーン専門コーワーキングスペースであり、マレーシアのクアラルンプールにあります。さらに他社と共同で立ち上げた「Blockchain Centre」がオーストラリアのメルボルンで運営されています。どちらもブロックチェーン技術者を支援する目的で設置されました。

その他にもマレーシア国内でブロックチェーンに関しての企業研修イベントを定期的に開催したりと、ブロックチェーン技術が広がるよう活動しています。

3.1.5. NEMのノードとは?

ネムの「ノード」は、「NEM Wallet (前・Nano Wallet)」(※下記詳細あり)、または「NCC」というネムのユーザー用ツールをインストールしNEMのネットワークと接続されたサーバーの事を指します。一定の条件(※下記詳細)を満たすことでトランザクションの承認(ハーベスティング)も行うことが可能です。「ノード」という概念はネムだけの特別なものではなく、他のブロックチェーンシステムでもユーザーやサーバーの事をノードと呼びます。

3.1.6. ハーベスティング(収穫)とは?

ネムのノードは、ビットコインでいうマイナーEOSでいうブロックプロデューサーのように、ネムブロックチェーン上で生成されたトランザクションを検証し、それらを組み入れたブロックを作成することで、報酬を得ることができます。ブロックを作成し、このトランザクションの検証によって報酬を得る行為をネムでは「ハーベスティング(収穫)」と呼びます。ビットコインやEOSと比べ、比較的簡単に参加可能です。

ビットコインではPoW(プルーフ・オブ・ワーク)というルールに基づき、総当たり問題(ナンスの発見)を一番早く解決したノードがブロックを作成することができます。実際には競争が激しく高性能なコンピューターの設置や多額の電気代を投下しないとブロック生成権を獲得できません。

EOSではPoS(プルーフ・オブ・ステーク)というルールに基づき、各ノードが自身の保有するトークンの量に比例して量の投票権を獲得し、トランザクションの認証・ブロック生成を委託する代表者を決定します。選出されるためには、高性能なコンピューターの用意はもちろん、マニュフェストなどを提示し、EOSユーザーにブロックプロデューサーに選出される必要があり、ブロック生成者になるには大きなハードルがあります。

一方で、ネムはPoI(プルーフ・オブ・インポータンス)というルールに基づき、一定の条件を満たした「PoIスコア=貢献度」が高いノードがブロック生成により関与できるように設計されています。トランザクションの種類や自身のPoIスコアによって変わりますが、現在では30XEM/月=210円/月(2019年1月4日現在)ほどハーベスティングによって得ることができるようです。

3.1.7. NEMのスーパーノードとは?

出典:https://supernodes.nem.io/

ネムの「スーパーノード」とは、一定の条件を満たしたエリートノードの事を言います。トランザクションの手数料のみではなく、ネム・サステイナビリティ・ファンドから追加報酬を得ることができます。下記の条件をクリアした後、スーパーノードになりたい旨を申請する必要があります。

スーパーノードになる為の必要スペック

タイプ 条件 備考
インターネット速度 5Mbpsあるいはそれ以上 3ノードから各2MBずつダウンロードされる
ブロックの同期 常に同期されている必要あり 4ブロック以上同期が遅れないこと
チェーン部分 正確なチェーンの一部「50ブロック」をアップロードすること ノードからダウンロードされたハッシュ値は、基準チェーンと比較される
計算速度 最低毎秒2000回連続ハッシュできること ノードは、スピードと精度が測定され評価される
保証金(残高) 3,000,000XEM(約2100万円、2019年1月4日現在) ノードは、300万XEMを保有するアカウントのデリゲートキーで起動する必要がある
NISのバージョン 常に最新であること 管理者は遅滞なくアップデートを行わなければならない
Ping値(応答速度) 200ms以下 他のすべてのノードに収集されたPing値のうち、少なくとも一つは試験に合格しなければならない
応答性 ノードは10回の連続したブロックチェーンの高さリクエストに応答する必要がある 少なくとも9つのリクエストへの応答の時間が全体でほぼ1秒であれば合格することができる

※スーパーノード申請の詳細ステップ(英文)はこちらから

これら全条件を満たした後、こちらのネムアカウント(NAFUNDBUKIOSTMD4BNXL7ZFE735QHN7A3FBS6CMY)に直接メッセージを送り、スーパーノードになりたい旨を伝え、審査をパスするとスーパーノードとして活動できるようになります。

上記条件等は厳しく感じますが、求められるサーバーやインターネット速度等スペックはそれほど高度なものではありません。3000円/月程度のレンタルVPS(バーチャル・プライベート・サーバー)で賄うことが可能な程度です。300万XEM(約2100万円分:2019年1月現在)をアカウント内に保有と言う条件が多くのスーパーノード志望者を退けています。

ネムコミュニティにとってスーパーノードは安定したブロックチェーンシステムを提供するための要であるため、インセンティブ報酬が別途に用意されています。報酬の金額は合計で140,000XEM/日約112万円/日)が全スーパーノードに平等に配布されており、2019年1月現在では425人の「Active」なスーパーノードいるので、各スーパーノードは約8万円/月をハーベスティング報酬(210円/月〜)程度であると計算することが可能です。

3.1.8. ネムの委任ハーベストとは?

出典:https://blog.nem.io/nanowallet-tutorial/

ネムの「委任ハーベスト」とは、スーパーノードにハーベスティングを代行してもらう方法です。自身で特別な設備を用意する必要はありません。

以下の条件を満たしたノードがハーベスティングを行うことができます:

  • Vested Balance」というNEM Wallet(前・Nano Wallet)内のXEMの保有量を基準に算出される値が1万XEM以上である

例:1.5万XEM(約11万円、2019年1月4日現在)以上を、1ヶ月ほどNEM Wallet内に保有すれば到達可能。

PoIスコアも自身のものを利用します。報酬は自身のスコアに基づいて得ることができます。

スーパーノードに委任できるノードの数は限りがあります。更に、スーパーノードは4回/日のもテストに合格できないと強制的に機能停止にされてしまうため、安定的に動いているスーパーノードを注意深く選択して、トランザクション処理の委任をしましょう。

委任ハーベスティングが止められてしまったり、ハーベスティングを委任できるスーパーノードをみつけられない場合には、こちらの「NEM-Tool」を使って自動的に他のスーパーノードに接続し、委任ハーベスティングを行いましょう。

3.2. ネムのメインネット

ネムのシステム内では実際に何が起こっているのか?何が優れているのかもう少し詳しく見ていきましょう。

3.2.1. ネムのコンセンサスアルゴリズム「PoI(プルーフオブインポータンス)」とは?

ネムのPoI(プルーフ・オブ・インポータンス)では、PoWやPoSと異なり、コミュニティ内で重要度が高いノードがトランザクションを認証し、ブロックを生成します(ハーベスティング)。

重要度は「PoIスコア」として数値化されます。PoIスコアが高ければ高いほど、より多くのハーベスティング機会与えられます。PoIのスコアは保有量や期間、送金頻度などによって変化します。不正防止作として同じアカウント間でトランザクションを繰り返してもPoIスコアは上がらないようにデザインされています。
※ソース:7.2 The outlink matrix

3.2.2. ネムのトランザクション速度

トランザクション速度だけで、ブロックチェーンの良し悪しを決めることはできません。トランザクション速度やブロック生成間隔は、セキュリティとトレードオフになることが多く、チェーンの用途や目的によってチューニングされるべきです。しかし、どのブロックチェーンシステムを使用するか決める際にはよく考慮される数値のため記述します。

ネムのパブリックチェーン上では、ブロックが1分おきに作成されるよう設計されています。現在のトランザクションの処理数は、NEM本来のキャパシティより少なく、ブロックの生成間隔やブロックに内包するトランザクション数には大きなバラつきが見られます。実際に処理されているトランザクション数は約10秒に1トランザクション(2019年1月現在)です。

※1:実際のトランザクション速度は、各ブロックエクスプローラーで2019年1月2日に調べられたものです。

カタパルトのいくつかの実験では、プライベートな環境下(非パブリックチェーン)で、平均3,085件/秒、最高4,142件/秒の処理速度に到達したとアナウンスしています。パブリックチェーンの搭載時には、このレベルまで到達するにはとても高いハードルがあるとされつつも、大きな処理能力の向上が見込まれています。

※参考:NEM’s next generation core (Codename “Catapult”) unveils its power for productive use – confirmed in a live environment with >10m accounts

3.2.3. ネムのアップデート「カタパルト」とは?

ネムの大型アップデート「カタパルト」について注目される点をいくつか紹介します。

使用言語の変更とレイヤー構造の整理による全体システムの高速化
  • システムの中核コードをJavaからC++言語(より高速)に変更
  • ネムシステムを4つレイヤーに分け、「アプリ」「SDK」「サーバーサイド」「コアブロックチェーン」それぞれのコンポーネント同士が直接悪影響し合わないようアーキテクチャを調整
アグリゲート・トランザクション
    1回だけ使用可能なスマートコントラクトを発行し、様々な種類の取引タイプを同時に処理することを可能にする機能。実際にはマルチシグを応用することでテンポラリーなエスクローとして機能し、条件の発生に応じて資産をインスタントにスワップすることを通じて、アプリケーションにおける決済の利便性を向上させる。
マルチレベル・マルチシグネチャーアカウント
    送金やトランザクションを実行する際に、複数の署名を求めるのがマルチシグネチャーですが、それを複数レイヤーで要求することが可能です。例えば、ビジネスにおいて、取締役会で2/3の承認、部長会で過半数の承認を得られるとトランザクションが実行できるといった運用が可能になります。

3.2.4. ネムのプライベートブロックチェーンとは?

出典:https://nem.io/enterprise/

ネムのプライベートブロックチェーンは、エンタープライズ向けのソリューションとして用意され、情報の秘匿性や独自のルールセットを持った独自のブロックチェーン構築を行うことができます。

自由にルールを設定することができ、センシティブな情報を秘匿しながらブロックチェーンのベネフィットをビジネスに導入することができます。スーパーノードの代わりに自社サーバー内や第三者サーバー内でトランザクションの承認作業を行うことも可能です。ネムのプライベートチェーンサービスとして「mijin」と呼ばれる、テックビューロ社が提供するブロックチェーン構築ソリューションが存在します。

現在では、「mijin v.1」は88カ国、300社以上に利用されています。またmijinが提供するカタパルト搭載のプライベートチェーン「mijin v.2 (Catapult)」もすでに公開されています。※ソース

3.2.5. ネムのネームスペース機能とは?

出典:https://nemtech.github.io

ネムのネームスペース機能とは、ネムで独自トークンを発行する場合に必要なユニークな名前をネムのシステム内で作成・登録する機能です。ウェブアドレスの様に重複する事は許されず、先着で好きな名前のネームスペースをレンタルすることが可能です。このネームスペースを取得していないと、独自のトークン(モザイク)を発行することはできません。

  • ネームスペース:最大16文字

登録料:100XEM/年
最上位の階層。ユニークなものでなくてはいけない。
例:bit-pr.

  • サブネームスペース:最大64文字

登録料:各10XEM/年
メインのネームスペース内に新たに作られるネームスペース。同一のメインネームスペース内では必ずユニークなものでなくてはいけない。最大で2階層まで作ることが可能。
例:bit-pr.taro-yamada. 例2:bit-pr.taro-yamada.hanako-suzuki.

  • モザイク登録名:最大32文字

登録料:各10XEM/年
独自トークン専用のネームスペース。同一のメインネームスペース内では必ずユニークなものでなくてはいけない。
例:bit-pr.taro-yamada:bit-pr-coin

ネームスペースとサブネームスペースの間必ず「.」(ドット)で、サブネームスペースとモザイク登録名との間必ず「:」(コロン)で区切らなければいけません。

各ネームスペースは最大16文字であり、サブネームスペースは最大64文字まで、モザイクは最大32文字までです。

更に使える文字は「a→zの小文字アルファベット」「0→9の数字」「_」(アンダーバー)「-」(ハイフン)のみであり、以下のネームスペースは取得不可能となっています。

nem user account org biz net edu mil gov info

3.2.6. ネムのモザイクとは?

出典:https://forum.nem.io

ネムのモザイク(mosaic)とは、ネム上で作成する独自トークンの名称です。すでに言及したように、メインのネームスペースモザイク取得手数料を払えばウォレットから簡単にモザイクを作成することが可能です。

モザイクを発行することで、ICO(イニシャル・コイン・オファリング=新しく発行した通貨を販売し資金を調達)を行ったり、土地の所有権やライセンスをデジタルアセットとして管理することや、その所有権の売買や交換も簡単・安全に行うことが可能になります。

モザイク(独自トークン / 仮想通貨)をネムで発行する際には、以下の様な詳細やルールを設けることができます。
    • 説明文(Description)

自身のモザイクの説明文を128文字以内(日本語表記可)で付け足すことができる。発行後も編集可能。

    • 初期供給量 (Initial Supply)

自身のモザイク(仮想通貨)を何枚発行するのか、又後から更に供給するのか否か設定可能。

    • 初期供給量(小数点以下・divisibility)

自身のモザイク(仮想通貨)を小数点以下何枚発行するか設定可能。

    • 送受信者設定

「モザイク作成者と非作成者間のみで送金可能」、又は「非作成者同士での送金も可能」のどちらかを選ぶことが可能。

    • 送金手数料の有無 (Transaction fee)

モザイク作成者にXEM/モザイクで送金手数料を払うか否か選択することができる。又、手数料金額を「一定」か「送金額の%(パーセンテージ)」で徴収することが可能。

3.2.7. ネムのアポスティーユ機能とは?

出典:http://vtuka.jp/openapostille

ネムのアポスティーユ機能とは、PDFやワードなど、あらゆるファイルを公証できる機能です。NEM Walletの「アポスティーユ(公証)を作成」で簡単に行うことが可能です。手数料は一回0.2XEM(1.6円ほど)のみ、1分ほどで全工程が完了します。

アポスティーユを行ったあらゆるファイルからハッシュ値を生み出し、ファイル内に変更や書き換え等があったり、全く同じ内容を新しいファイルとして作成しても、オリジナルでない場合には偽物のファイルだと簡単に証明することが可能です。

このアポスティーユによる証明は完全な法的拘束力はありませんが、簡単・迅速にデジタルによる公証を体験できるので、ネムや仮想通貨に直接興味のない方でも、ぜひ活用してみてください。

3.3. ネムのおすすめウォレット

今保有しているネムを安全に保存・管理するなら、以下のウォレットを推奨します:

  • NEM Wallet(公式)
  • ラクーンウォレット(サードパーティ)

3.3.1. NEM Wallet(前・ナノ・ウォレット/Nano Wallet)とは?

出典:https://forum.nem.io

NEM Walletとは、NEMから発行されている公式のウォレットです。以下のことがNEM Walletでは可能です:

  • アドレスの作成、XEM、モザイク、メッセージの送信
  • マルチシグネチャーウォレットの設定
  • 複数のユーザーアカウント管理
  • ネームスペース、モザイクの取得・作成
  • アポスティーユ公証サービスの利用
  • Visa&マスターカードによるXEMの購入
  • Trezorハードウェアウォレット対応

Windows版Mac版Linux版がそれぞれ用意されています。

3.3.2. ラクーンウォレット(Rakoon Wallet)とは?

出典:https://raccoonwallet.com/en/

ラクーンウォレットは、日本人のチームが開発した、NEMのモバイルウォレットアプリです。

以下の機能がラクーンウォレットで利用可能です:

  • 新規アカウントの作成、既存アカウントの復元
  • アカウント内のXEM・モザイクの残高確認
  • ハーベスト量の確認
  • XEM・モザイクの送金
  • 自身のネムアドレスのQRコード化
  • トランザクション履歴の確認

2019年1月現在はios用アプリAndroid用アプリウェブブラウザ用プログラムが発表されています。

4. 仮想通貨XEMを購入可能なオススメ取引所Top 5

出典:https://exrates.me/dashboard

こちらに国内外の仮想通貨XEMの取引高Top 5取引所をまとめました。

国内外の仮想通貨XEMの取引所Top 5
  1. 1. Exrates(29.44%)
  2. Zaif (19.16%)
  3. Binance (10.40%)
  4. HitBTC (5.70%)
  5. Poloniex (4.56%)

Bit-PRはBinanceでのXEMのトレードをオススメします。

出典:https://www.binance.com/en

5. ネムの今後と将来性

これまではネムの特徴を紹介してきました、NEMの今後を占う為に、重要なイベントのその後やNEMベースのアプリなど開発状況やエコシステムに関連する情報を紹介していきます。

5.1 ネム流出事件のその後

出典:https://medium.com/

2018年1月26日に「コインチェック」という日本の仮想通貨取引所から580億円相当のネム仮想通貨(XEM)が盗まれた後どうなったのでしょうか?

盗難後の出来事を時系列と一緒にみてみましょう:

2018年2月4日:ネム財団の開発者によって盗難XEMのトラッキングが開始。

2018年3月中:ほぼ全ての盗まれたXEMがダークネット上で他の仮想通貨と交換される。

2018年3月18日:ネム財団が上記のトラッキングを停止。

2018年3月20日:88.54円/XEMのレートでコインチェック社が2万6千人の被害者に返金。

結果的として、コインチェック社が自己資金で全額を弁済し、盗まれたXEMはロンダリングの上、取り返すことはできませんでした。本件は、NEMのブロックチェーンの安全性が脅かされた事案ではありませんが、エクスチェンジにおける保管方法や、トラッキングによるファンジビリティの毀損など、多くの課題が見えた一見でした。そして、ハッキング事件による誤解や悪いイメージの払拭は、不幸ではありながらも、NEMが抱える一つの課題ではないでしょうか。

5.2. ネムを採用するアプリケーション/サービスのリスト

NEMを採用するアプリケーションは日々開発され、その応用範囲の広さやエコシステムの拡大を目に見て取ることができます。ここでは、いくつかその例を紹介します。

AGRELLO

出典:https://www.agrello.io/

Pundi X

出典:https://pundix.com/

CopyrightBank


https://www.copyrightbank.com/
自身のデジタル資産やファイルの所有権を登録・証明できる分散型サービス。

PackNEM


ネムのブロックチェーンを使ったパックマンゲーム。

LANDSTEAD


国家向けに作られた分散型WEBサービス。土地の所有者や国民を管理するツール。

LuxTag

出典:https://luxtag.io/

ブランド品などが本物かどうか証明できる分散型サービス。

LCNEM

出典:https://lcnem.cc/

NEMをベースにした、日本発のステーブルコインのプロジェクト。

nemlog

出典:https://nemlog.nem.social/

XEMを「like」のように記事作成者に寄付することが可能なブログ公開サイト。

他にも以下のように、多くのネムベースのアプリ・Webサービスがありますので、興味のある方は是非チェックしてみて下さいね。

出典:https://nem.my/

6. ネム(NEM)に質問してみた

BitPRが行った、インタビュー記事はこちら↓

7. まとめ

仮想通貨ネム(XEM)について理解を深めていただけましたか?より詳しく知りたい方は下記の公式サイトよりブログをチェック、またはSNSでフォローしておきましょう!

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